「笹の葉さーらさらー」でおなじみの七夕の季節がもうじきやってまいりますね。
毎年七夕になると笹の葉に飾る装飾を考えたりしてウキウキしている人もいれば、レパートリーのネタが尽きてワンパターンになりがちな人もいるのではないかと思います。
地元の慣れ親しんだ七夕もいいけど、たまにはちょっと足を運んで別の地域の七夕祭りに参加をして装飾のアイディアを増やしたり、単純に現地のお祭りを楽しんでみませんか?
そんなあなたのために、関東出身の私がお勧めする飾りがゴージャスで迫力満点の七夕祭り二大都市はこちら。
- 宮城県仙台市の「仙台七夕祭り」
- 神奈川県平塚市の「湘南ひらつか七夕祭り」
両都市ともに沢山の来場者で大盛り上がり。
日本全国でみても不動のツートップなんです。
そんな七夕シーズンに大人気な仙台と平塚。
- どちらの七夕飾りのほうが豪華で規模が大きいの?
- 平塚の七夕飾りを仙台のお祭りで使いまわしていると聞いたけど本当なの?
という疑問の声がちらほら。
どういうことなのか、それらの真相を確かめるべく今回、湘南の海が大好きで牛タンをこよなく愛する埼玉県出身の私が調べてまいりました。
仙台にも平塚にも行ったことがない方、
私のように関東出身で、車で日帰りコース or 新幹線に飛び乗ってちょっくら小旅行コースで検討されている方、
はたまた、遠くに住んでいるけれども家族水入らずで七夕の良き思い出作りに旅行を計画されているお父さんお母さん
など、気になっているすべての人に向けてお話していきます。
それではまいりしょう、どうぞ。
七夕飾りは平塚と仙台ではどちらが豪華で規模が大きい?平塚の飾りを仙台で使いまわしてるってホント??
それでは早速、疑問にお答えしていきましょう。
仙台です
ただの噂で、そのような事実はありません!
このような結論となりました。
1つづつ詳しく解説していきますね。
七夕飾りの豪華さ&規模は仙台に軍配が!!そのワケとは?
仙台の七夕飾りの豪華さは全国の強豪をしのいで日本一といっても過言ではありません。
どのようなプロセスを経てトップクラスにまで昇りつめたのでしょうか?
歴史をたどって見ていきましょう。
維新の変革、第一次世界大戦で被った不景気などの原因で仙台に限らず、全国的に勢いが衰退して七夕どころではなくなりました。
そんな暗黒時代がしばらく続きますが、なんとかその流れを打破しようと、昭和2年、仙台の商人たちが立ち上がります。
「苦しい不景気を吹き飛ばして、もう一度この街に活気を。」
この願いを一心に、商人たちが力を合わせ、豪華な七夕飾りを作りあげました。
この華やかな七夕飾りは少しづつ街と住民たちに元気を与え、街の復興のための大きなきっかけとなり、翌年に完全復活を遂げたのです。
流れゆく時代とともに仙台は商店街振興や観光イベントに重きを置き、自慢の七夕飾りを武器に、今もなお豪華さを増し、全国にその名を轟かせ続けているのです。
飾りに使っている材料もほとんどが本物の和紙で作られており、強いこだわりが感じられます。
かつて仙台の人々にもう一度立ち上がる勇気を与えてくれた商人たちの心意気、その意志は今でも仙台の人々たちにしっかりと受け継がれている。
それが仙台の七夕飾りの豪華さを語るゆえんなのです。
平塚の七夕飾りを仙台で使いまわしているのはデマ!どうしてそんな噂が流れたの?
平塚の七夕祭りの飾りをそのまま仙台で使いまわしているのというのは事実無根の単なる噂に過ぎません。
そもそも、平塚の七夕飾りで使う材料はすべてがビニール、和紙を使っている仙台で使いまわされているとは考え難いのです。
平塚の七夕祭りの開催日は7月の第一金曜日から3日間で、その時期はまだ梅雨の真っ最中。
雨に降られても大丈夫なようにビニール製に統一して、飾りを作っているのです。
平塚は梅雨対策のためビニール、仙台は梅雨明け後の8月開催で和紙にこだわっている。
素材の違いがすでに使いまわしを否定してくれているのがわかりますよね。
では、どうして噂だけが独り歩きしてしまったの?
その理由はいたってシンプル。
双方の七夕祭りの開催日が異なるからです。
平塚の七夕祭りの開催日は新暦の7月7日付近、それに対して仙台のお祭りの開催日は旧暦の8月7日付近です。
平塚のほうが仙台より1ヶ月はやく開催していることだけで単純に「使いまわしている」ということが噂として世に流れ出たと考えるのが自然ですね。
ですので、今年の七夕祭りを平塚と仙台、両方とも訪れる予定のあるフットワークの軽いそこのあなた、安心してください。
両都市ともに、素敵な七夕飾りを用意して、あなたが遊びに来るのを待っていますから。
仙台と平塚、どちらに行くべきか?七夕以外の目的別のお勧めプラン
仙台と平塚の七夕祭り、飾り用に使っている材料も開催日も異なるということでしたが、どちらに行きたいか決めましたか?
コストや時間の問題もそれぞれあるかもしれませんが、仙台も平塚もまだ行ったことがない関東地方在住の方向けに私のお勧めプランを提案しちゃいます。
まず、時間が限られていて費用も抑えたいというのであれば日帰りコースで平塚の七夕祭りに参加するのはいかがでしょう?
仙台に負けず劣らず、関東最大級といわれているだけあって、梅雨の季節なのにも関わらず、来場者数は毎年150万人は軽く超すといわれています。
お祭り開催中は道路が歩行者天国になっており、アーチのように吊るされた沢山の七夕飾りを見上げながら歩いていく感じですね。
夕方から夜にかけて、飾りに明かりが灯り、美しくライトアップされた七夕飾りは昼とは異なる顔を見せてくれるでしょう。
屋台の数も豊富で美味しい平塚グルメを楽しんで視界もお腹も両方満足。
そしてもうひとつ、湘南といったらやっぱり海。
昼間にすこし飾りを見て、夕方からのライトアップまで時間があるという人がいらっしゃるようでしたら、海水浴をしながら時間をつぶすのもいいかもしれませんね。
ただ、来場者の数が半端のない最大級のお祭りなので、電車やお車で行ってみようかなとお考えの方は事前に混雑しなさそうな時間をチェックして楽しんできてくださいね。
次に時間に余裕があり、少し遠くに旅行がしたいと考えているご家族やお友達同士の方々などは仙台がピッタリ。
日本一を誇る伝統ある仙台の七夕祭り。
来場者数はもちろんのこと、毎年コンテストを兼ねて展示される和紙製の七夕飾りたちは圧巻の一言。
規模も大きく、広くて長いアーケードには沢山の七夕飾りでいっぱいになり、来場者を感動させてくれることでしょう。
見るところが沢山あって歩き疲れてしまったら宿泊されているホテルでひと休み、もしくは仙台名物の牛タンを食べてエネルギーチャージをしてから再度街に繰り出すオプションもありますよね。
潮風薫る海の街、平塚、牛タンや和紙の匂いがほのかに薫る仙台。(笑)
あなたはどっち?
私の感想とまとめ
以上が仙台と平塚の七夕飾りに関しての疑問と噂でした。
軽く振り返ってみましょう。
- 七夕飾りが豪華で規模が大きいのは和紙でひとつひとつ手作りしている仙台
- 平塚の七夕飾りを仙台で使いまわしているのは根も葉もない噂
平塚には平塚の、仙台には仙台の作り手たちの気持ちが沢山こもったオンリーワンの飾りたちで毎年埋め尽くされている。
それぞれが違った良さがあるという結論です。
海が大好きで食いしん坊な私にはどちらも捨てがたいオプション。
幸運なことに私の実家はさいたま市にあるので、地元の大宮駅から電車で平塚、新幹線に乗って仙台、どちらも達成できちゃうんですね。
開催日が違うから1ヶ月おきに七夕を2度楽しめちゃうなんて、ラッキーとしか言いようがありませんね。
今年は両都市の七夕飾りを目当てに、ついでに美味しいものも食べられるように、旅行資金づくりに勤しみたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。