夏休み、たくさんの宿題は別として、子どもにとっては楽しい長期休暇ですよね。
家族水入らずで楽しい思い出作りを増やすチャンスでもありますが、それに伴いお子さんに関するある悩みが増えているのですね。
それは「夏休みに子供が太ってしまう」ということなのです。
その中でもよく聞く声で一番多いのはダントツで小学生のお子さんがいらっしゃるお母さんからのお悩み。
- 「学校がお休みだからダラダラしながらずっとお菓子ばかり食べていて、気づいたら3キロも増量していた。」
- 「注意をしてもまったく気にしていないようで、食べすぎのせいでアゴのラインがどんどんタプタプに…。」
- 「注意の仕方がわからずイライラしてしまう。」
など深刻に悩んでいらっしゃるご様子。
そこで今回は小学生のお子さんの夏休み太り解消の手助けをしたくて、いろいろ調べました。
太らせないためにはどうするべきか?
痩せさせるためには何を改善していかなければないのか??
食事の与え方や運動をさせるにはどうしたらよいのか???
などを普段の生活で簡単に取り入れやすいように提案したものをご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
夏休みに子供が太る予防策やダイエット方法は?
まずはQ&A形式で答えていきましょう。
Q1 子供を太らせない方法は?
A 食生活を見直すことです。
Q2 痩せさせるための生活改善方法は何?
A 早寝早起きなどの規則正しい生活からはじめましょう。
ということですね。
規則正しい生活、並びに食生活を1年を通してきちんと続けられれば人間誰でも太ることはないのですが、それが難しいんですよね。
では次に具体的にどうしたらよいのかをご紹介していきましょう。
子供が太るのを防ぐ夏休みの食生活の3大鉄則
お子さんが夏休み中に太ってしまうというのは「食べすぎ」ということはもう明らかです。
ですので、それを解決するために食生活を見直せば大きく改善されることは間違いありません。
ただ、育ち盛りでもあるお子さんの食生活を、ストイックにガラリと変えてしまうのは食育上よくありません。
一番良い方法は、学校に通っている時の通常の生活により近づけられるような食生活を心がけることです。
そのためには3つのポイント(鉄則)をおさえる必要があります。
食べる時間を規則的に決めておく
通常の生活では、学校に登校させる前の朝食が7~8時、給食の時間が12~13時、下校して帰ってきたら15時のおやつ、そして19時ごろに夕食。
このような食事ルーティンが一般的ですので、夏休み期間中もこのルーティンをなるべく守ることを心がけ、少なくとも朝食は必ず9時前には済ませましょう。
子どものうちから朝食をスキップすることに慣れさせてしまうと栄養不足による肥満につながりやすいです。
朝寝坊はなるべく避けさせて、家族そろって美味しい朝食を食べましょう。
食事バランスをざっくりでいいので見直す
休み期間中はどうしても外食する機会が頻繁に増えてしまい、食べすぎてカロリーオーバーになってしまいがちです。
家族そろって焼肉屋さんに行くということもあるでしょうから、それはそれで楽しんで、その後の数日でうまく調節して食事の献立を決めれば怖いものはありません。
例えば、焼肉を沢山、ご飯もモリモリ食べたのであれば、後日は魚料理にしたり、野菜多めの肉野菜炒めや煮物を作ってみたりして、食べすぎたカロリーを少しずつ帳消しにしていく方法です。
これは、モデルさんもよくやっているダイエット方法ですので、参考になることは間違いありませんが、お子さんのためですので、ストイックにならずにゆるめに調整してくださいね。
連日食べすぎていなければ、人はそう簡単に太ることはありません。
「昨日は魚を食べたから、今日はお肉にしよう!」「昨日お野菜をいっぱい食べてくれたから、たまにはトンカツ作ろうかな?」
ぐらいな感じでいいんです。
食べる量を見直す
例えば一汁三菜というルールにそって、バランスのいい献立を作ったとします。
ですが、メインディッシュや副菜が大皿で運ばれて好きなものを好きなだけ各自でよそって食べるとなるとどうでしょう?
栄養バランスが偏りますし、手をつけずに好きなものばかり食べられてしまい、結局はカロリーオーバーになってしまいます。
そうならないために一人一人にお皿を用意して、そこに適量を盛り付けて食卓に用意してあげるのです。
おかわりをしたいものがあれば、まずは用意されたものをすべて食べてからではないとダメですよというルールをつけるのもいいですよね。
用意した食事を残さずに平らげれば、一汁三菜ですし、かなりお腹いっぱいになりますから、おかわりや食べすぎを防ぐことにつながるはずです。
食事バランスや量の話で付け加えることがあるとすれば、丼ものやラーメンなどの炭水化物メインで副菜が少ない一品料理はバランスが悪いうえに、お腹にたまったとしても、すぐに口さみしくなってしまいます。
こういった食事が多くなりすぎないようにし、ごはんとお味噌汁があり、おかずが用意されているといった定食スタイルを基本にまずは日々の食生活を見直していきましょう。
早寝早起きを習慣づけてダイエット(食事改善)
お子さんの肥満予防には食生活の改善や見直しが必要であることがわかりました。
食生活を改善するにはまず生活からきちんとしたものにしなければ、食生活の改善には直結しませんよね?
ですので、はじめの一歩としてまずは「早寝早起き」の習慣をつけることから始めましょう。
といっても、学校に通っていた時にすでに起きるべき時間に起きていたわけですから、「いつも通りを貫く」といったほうが正しいですね。
例えば、夏休み期間中に近くの公園で実施されているラジオ体操に参加してみたり、お父さんが会社にいかなければならない時間に一緒に起きてみるなどです。
そうすれば、いつも通りの時間に朝ごはんを食べることができますね。
朝、起きるべき時間に起きることができれば、体内時計も正常に機能していますから夜もきちんと眠くなります。
この早寝早起きが習慣になれば、前の段落の①で述べたような食事の時間を規則的にするが簡単にクリアできますよね。
「朝食は9時までに食べてお昼ご飯を12~13時、夕飯まで間があるので15時に間食をして19時に夕飯を食べる。」
この流れをみると、食事をして次に何かを口にするまでの時間は平均して約3~4時間程度。
バランスよくきちんと食べれば、そう簡単に空腹に苛まれることはありませんし、子どもが太る最大の原因であるお菓子の食べすぎを防ぐことができるのです。
さらにおやつを与える際の注意点をあげるならば…
- おやつの時間を必ず15時に設けて、ジュースは1杯だけ!お皿に用意したぶんだけを食べてもらうことを徹底する。
- お菓子は買い置きをしないか、絶対にわからないところに隠す。
- ジュースも飲みきりサイズのものを買って、常に麦茶などのお茶類を常備しておく。
このように、おやつを与えるときのルールとして上記のことを徹底すれば、ダラダラ食いは解消できます。
「ダイエット」という言葉は本来「食事改善」という意味なので、ハードな運動や極端な食事制限をするものではないのです。
「食べるべき時間にバランスよく正しく食べる。」
それができていないだけなんですね。
ですので、休みだからといってダラダラせず、いつも通りにまずは月曜日から金曜日までの平日はこのような生活サイクルを徹底してみましょう。
10~12歳の子供は太りやすい!
いろいろ調べてみた結果、子どもが小児肥満に陥りやすいタイミングが2回あるということがわかりました。
以下のとおりです。
- 第1期は2~4歳の幼児期でお菓子の食べすぎによる肥満に陥りやすい。
- 第2期は10~12歳の学童期で運動不足による肥満に陥りやすい。
とのことです。
小学校の高学年になると太りやすいということで、いろいろ心当たりがありそうですよね。
例えば、最近はスマートフォンをお持ちのお子さんも多いですから、お家でずっと電子機器片手にゲーム三昧、その結果、外に出たがらない。
運動不足になるのも頷けます。
せっかくの夏休みですから、海水浴に出かけたり、市民プールに行って家族の時間を楽しむといったことをなるべく週に1回は設けたいところですよね。
ですが、無理やり外に出なくても、テレビゲームでダンスができるものも販売されていますから、近所迷惑にならない程度にお家で体を動かす機会をつくるのも手です。
そう考えれば、体を動かす機会は屋外、屋内に限らずいくらでもオプションがありますから、お母さんやお父さんが積極的になって子どもの運動不足解消に努めると同時に家族の時間も増えますね。
本来の目的は「子どもを痩せさせる」ですが、楽しければ、ダイエットだと悟られにくいですしね。
子どもと一緒に遊んで、家族みんなで楽しくダイエットができたら最高だと思いませんか?
まとめと感想
以上が小学生のお子さんが夏休み中に太る原因とその改善策についてでした。
振り返りましょう。
- 太る原因はダラダラ食いなので、通常と変わらない食生活を徹底する。
- 早寝早起きを習慣づけて食事の時間を規則づければ、食べすぎやダラダラ食い防止につながる。
- おやつの時間は15時のみでルールを徹底する。
- 家族団らんの時間を増やすとともに運動させる機会を工夫して増やす。
こうやって振り返ると、ごく普通なことを習慣づければいいだけのことだったのですね。
もちろん家庭の事情等あり、なかなか思うように学校がある時のような通常生活を送るのが難しいのもよくわかります。
ですが、あまりストイックになりすぎる必要はないと思うんです。
なぜなら、夏休みといってもほんの一ヶ月程度。
その一ヶ月を乗り越えれば、また学校生活が始まりますから、規則正しい生活を嫌でも再開することができますし、小学生のうちはまだまだ成長期。
横に伸びてしまっても、縦にも伸びるんです。
あからさまな食べすぎを続けさせなければオールグット。
朝・昼・おやつ・晩の4回の食事の機会をしっかり与えて空腹を感じさせなければいいのです。
美味しく正しく食べてお子さんの健やかな成長を見守りましょう。