買ってきたプリンを冷蔵庫に入れず、そのまま数時間も放置してしまった!
こんな失敗は誰でも一度や二度はやってしまいますよね?
私もつい最近、有名な洋菓子店の高い焼きプリンをビニール袋に入れたまま、半日くらい出しっぱなしにしてしまいました……。
こんなときどうしたらいいか、その対処法として
- プリンは常温だと腐るのか?
- そもそも常温とは何度のことなのか?
など知っておきたい情報をまとめておきました。
プリンは常温だと腐る?
まず気になるプリンの常温保存ですが、これは……
⇒プリンは常温だと腐ります!
はい、これは間違いありません。
スーパーのプリンが販売されているところを見れば分かるように、冷たくして保存するのが基本の「冷蔵食品」ですから、常温においておいたら腐るのは当然です。
これはグリコの「プッチンプリン」などスーパーで市販されている商品はもちろん、洋菓子店(ケーキ屋)で売られている瓶入りのプリンでも同様です。(人気のマーロウの焼きプリンなど)
プリンのパッケージや袋などに「要冷蔵」とか「要10度以下」などと書かれているでしょうから、それに従うのがベターですよ。
ただ、これは私の経験上から言えることですが、夏以外の気温が低い季節なら半日~1日くらい常温に出しっぱなしでも腐ることはありません。
ヨーグルトのような加熱していない生で味がついていない食品と違って、プリンは蒸す(または焼く)ような加熱をしていますし砂糖がいっぱい使われているので、腐りにくい食品です。
さすがに真夏の30度を超えるような猛暑のなかでは半日おいたら確実に腐ると思いますが……。
常温でも腐らないプリンもある!
そんな常温で簡単に腐ってしまうプリンでも、なかには腐らないプリンの種類もあるんですよ。
⇒それが缶入りのプリン!(缶詰プリン)
普段スーパーなど小売店で見かけることは100%ありませんが、たまにお中元やお歳暮でいただくことがあるプリンの一種類です。
缶入りのプリンは、その名の通り「缶詰形態」ですから、普通の缶詰と同じように常温では腐りません。
井村屋の「缶カスタードプリン」が代表的な商品で、商品の裏面の保存方法にも「高温を避けて保存してください」としか書かれおらず冷蔵保存は不要なんです。
そもそも常温って何度?
「常温」とは簡単に言いますが、そもそも何度くらいを指すのでしょうか?
なんとも曖昧な指標なので具体的な気温を調べてみましょう。
まず厚生労働省が定めるところの「常温保存可能品に関する運用上の注意」では
常温とは外気温を超えない温度
とされています。
「外気温」とは家の外(屋外)のことではなく、その食品を取り巻く環境の温度のことを指しますから、さしづめ「室内の気温」と解釈すればいいでしょう。
ただそれだと夏の一番暑いときだと室内でも30~35度くらいになりますから、上限の下限の差があり過ぎますね。なんとも頼りにならない指標です。
一方、日本工業規格においては
常温とは15℃~25℃
と定めています。
つまり部屋の温度が15℃もあったらプリンは腐ってしまうということですね。
こちらの指標のほうが分かりやすいです。
冷蔵庫の温度って何度?
プリンは冷蔵庫で冷蔵保存すれば腐らないと言いました。
とすれば常温(15℃~25℃)よりは低いには決まっていますが、正確には冷蔵庫の中は何度くらいなのでしょうか?
調べてみると、家電メーカー「日立」が公表する冷蔵室の温度は
⇒約2℃~6℃
となっています。
食品が腐らないギリギリの低音であることがわかりますね。
これだけ温度が低ければ賞味期限内いっぱいまで美味しくプリンが保存できそうです。
まとめ
プリンは常温で保存できるのか調べてきましたが、その結論はこちら。
- プリンは常温では腐る
- 缶入りプリンなら常温でも腐らない
- 常温の目安は15℃~25℃
- 冷蔵庫(冷蔵室)は約2℃~6℃
真冬で部屋の温度が10℃を切っていれば、プリンは冷蔵庫に入れなくてもすぐに腐ることはありません。
しかし15℃を超えるような室温があれば、すぐさま冷蔵庫に入れるようにしてください。