自分の家にお仏壇を置く予定はありますか??
自宅に仏壇を置くことになったとしたら、分からないことがいくつか出てきませんか?
例えば仏壇と一緒に揃える「仏具」ついて。
お寺の本堂のイメージだと、大きな花立やろうそくが置かれているのが分かりますが・・・
自宅で仏壇を置くときの花瓶の数は?1つでいいの?2つ必要なの?
そんなふとした疑問を解消するため、「仏壇に置く花瓶の数」についてまとめてみました。
- 部屋に仏壇を置くことになった方
- 仏壇を買う予定だが、花瓶ほか仏具の数がよく分からない!!
- 周りに聞ける人がいない・・・
そんな時はぜひ参考にしてみてください。
仏壇の花瓶の数は1つ?2つ?正しいのは?
今回は、仏壇に置く花瓶の数についてまとめていきましょう。
「仏壇」ですので仏教の決まりに沿って準備することが基本となります。
その答えは・・・
花瓶を2つ置く場合と1つだけ置く場合がある
このようになります。
続いて「2つ置く場合と1つ置く場合とはどのように違うの?」
このような疑問が出てくることと思います。
次の段落から、花瓶のそれぞれの数について説明していきますね。
【パターン1】花瓶を2つ供える場合
お仏壇に仏具を置くときの形で「五具足(ごぐそく)」と呼ばれる形があります。
文字通り、五つの仏具をお仏壇に供えます。
その五つの内容をまとめると・・・
- 香炉(お線香を入れておく容器)×1つ
- 燭台(ろうそく立て)×2つ
- 花瓶(供える花を活ける、花立てともいう)×2つ
以上、これらを合わせて五つになりますので「五具足」と呼ばれます。
この「五具足」を揃えることが、仏前での正式な形式とされることが多いです。
よって、「五具足」で仏具を揃えるならば、花瓶の数は2つになります。
宗派によって若干の違いはありますが、寺院の本堂などに行くと仏前には必ず供えられています。
【パターン2】花瓶を1つだけ供える場合
パターン1では、花瓶を2つ置く形式の「五具足」をご紹介しました。
しかし自宅でお仏壇を置くとなると、それぞれ仏壇の大きさが変わってきますよね?
最近はマンションのような集合住宅に住むことも多くなっていますので、あまり大きな仏壇が置けないこともあります。
自宅に安置するお仏壇が小さかった場合、パターン1のように花瓶を2つも置けるスペースがないぞ!?という問題にぶつかります。
でも心配はいりません。
お仏壇が小さい時は、「五具足」から燭台(ろうそく台)と花瓶をひとつずつ減らして「三具足(さんぐそく)」として揃えます。
「三具足」で仏具を揃える場合・・・
- 香炉×1つ
- 燭台×1つ
- 花瓶×1つ
以上の3つになります。
これで「三具足」の完成です。
この形式を採用する場合、花瓶の数は1つになります。
家に置く予定のお仏壇のサイズがあまり大きくない場合は、この「三具足」の花瓶1つで対応できます。
他に「四具足」「七具足」もあると言われたら!?
ここまでお仏壇に置く花瓶の数について、1つだけ置く場合と2つ置く場合をご紹介しました。
仏前で決められている正式な形としては「五具足」が一般的となり、花瓶の数は2つになります。
自宅の仏壇が小さい時は「三具足」の形式で、花瓶の数を1つにして対応します。
どちらにするかは、お仏壇を購入する際に、仏壇業者さんに相談しながら決めるのが良いでしょう。
さらに宗派によっては、「四具足」・「七具足」という形式もあり、仏壇屋さんから案内されるかもしれません。
しかし、それらも元は先ほどご説明した「五具足」から数を減らしたり、仏飯器を追加した形式となっていることが多いです。
昔とは違う居住スペースの変化に合わせて、仏壇屋さんがセット販売するために作られた数になっていることもあります。
しかし、繰り返しにはなりますが、仏前での正式な形は「五具足」となるので花瓶は2つ。
小さい仏壇のために簡略化したものが「三具足」となり、花瓶は1つとなります。
そのことから、自宅の仏壇に花瓶を置くときは「五具足」か「三具足」で揃えておけば問題ないと言えます!
仏飯用の器は追加で購入すれば解決しますね。
まとめ
今回は、「仏壇に置く正しい花瓶の数は?」という疑問についてまとめました。
この記事の内容を踏まえて結論をまとめると
- 仏壇の花瓶の数は、仏壇の大きさによって決める
- 大きい仏壇なら花瓶は2つ(五具足の形式で仏具を揃える。)
- 小さい仏壇なら花瓶は1つ(三具足の形式で仏具を揃える。)
- マンション、賃貸で小さい仏壇を置くなら「三具足」でOK!
このようにイメージしておけば大丈夫です。
お仏壇を急に置くことになったりしたら、気軽に聞ける人って案外いないですよね!?
おばあちゃんの家にあった仏壇を思い出してみようと思っても・・・なかなか覚えていませんよね。
いざ仏壇を置くとなったらよく分からなくても、仏前の決まりごととして最低限のことは守りたいですよね。
お仏壇のことについて身近に聞ける人がいない!
もうすぐ仏壇を購入するけどよく分からない(汗)
そんな時はぜひ覚えておいてください。