ハイビスカスの花をご存知ですよね?
フラダンスを踊っているダンサーさんがよく耳のあたりに飾っている色鮮やかなお花がそうです。
南国情緒を感じさせるハイビスカスは、フラダンスやハワイなどの亜熱帯地方をイメージさせる南国の花という印象が強く、主に女性の髪飾りなどに使われているイメージが浮かぶのではないでしょうか?
実際にハイビスカスの原産地はハワイであり、現地のお店の女性店員や観光客の女性はもちろん、ハワイアンダンスショーで踊っているダンサーさんなど、多くの女性がハイビスカスの花の髪飾りを耳のあたりにつけている光景を目にします。
ハワイでは当たり前のように髪飾りとして愛用されているハイビスカス。
でも、こんな疑問が浮かびませんか?
・ハイビスカスの髪飾りに特別な意味があるの?
どうして髪飾りとして使われるようになったの??
これからハワイに旅行に行こうと考えている人、フラダンス教室に通っていて、衣装や髪飾りでハイビスカスを身近に感じている人など、ハイビスカスを知っておくことで旅行や習い事がより楽しくなればいいなと思い、一生懸命まとめました。
ぜひ最後まで読んでいってください、どうぞ。
ハイビスカスの髪飾りをつける意味とは?なぜハワイでは定番なのか??
先ずはハワイのハイビスカスにまつわる素朴な疑問として、一番多く挙げられている2つの質問に答えていきますね。
Q1 ハイビスカスの髪飾りをつけることにどんな意味があるの?
A つける位置によって「既婚」か「未婚」か婚姻の有無を表す意味がある
Q2 なぜハワイではハイビスカスが髪飾りとして定番なの?
A ハワイ州の州花であるハイビスカスは神様に捧げる神聖な花としても信じられており、フラの守護神、女神ラカが髪につけていたから。
ということになりました。
ここからハイビスカスで有名なハワイに絞って、髪飾りになった由来などをハワイの歴史にも少し触れつつ、疑問に沿って一つずつ解説していきますね。
ハイビスカスの髪飾りはつける位置によって意味が異なる!
よくハワイの女性のイメージとして耳のあたりに花を飾っているということが簡単に想像できるかとはおもいますが、つける場所によってさまざな意味が込められています。
よく知られている意味としては
・左耳付近につけるのは「既婚者」
・右耳付近につけるが「未婚者」
こんなふうに結婚しているか、それともまだ独身なのかを意味します。
指輪をどちらの手の指にしているかで既婚と未婚を見分ける方法にそっくりですね。
その他にも頭のてっぺんにつけていると「恋人募集中」、後頭部につけているとここでは書けませんが非常に悪い意味になってしまいます……。
「髪飾りだから自分が一番可愛く、美しく見えるところにつけちゃおっと!」
とはりきってポニーテールの結んだところ(後頭部)に髪飾りをつけてしまうと、大変なことになってしまうかもしれません。
ハワイでハイビスカスの髪飾りをつける際は、きちんと意味を確認してからつけることをお忘れなく。
ハワイ州花である神聖な花ハイビスカスが髪飾りになった由来
先ずはハイビスカスがハワイの州花となった由来について軽くお話します。
ハワイの歴史を調べてみると、ハイビスカスは以前のハワイの州花「イリマ」の後を受け継ぎ、神に捧げるに相応しい花として1923年に次の州花として制定されました。
当時制定されたハイビスカスの花の色は赤でしたが、花びらの小ささ、個体数の少なさなどが懸念され、1988年には黄色いハイビスカスを州花として制定する変更がなされました。
そしてさらにもうひとつ、ハイビスカスが神聖な花であると信じられている理由として、「フラダンス」も関連しているという伝説があるのです。
その昔、文字を持たなかった時代に神を信仰し、美しい自然に感謝をし、祈りを込めて神や後の世に伝える手段としてラカという少女がフラ(ハワイ語で踊り)を踊り始めました。
彼女は後に女神ラカ=フラの守護神として祀られることとなります。
そして彼女がこよなく愛した花こそがハイビスカスであり、自身の髪に花を挿して、神のために踊っていたとされています。
ハイビスカスもフラも神に捧げる神聖なものとして昔から信じられ、受け継がれていたのですね。
単にファッションの一部やご当地の品としてではなく、古くから神を信仰するために大事にされている非常に意味の深いお花なのだということが伺えますね。
ハイビスカスの花言葉は花の色で違う!
ここまでで、ハイビスカスは髪飾りとしてつける時、その位置によってさまざまな意味があるということと、ハワイの州花であり、神聖な花として大事な意味が込められているということをお話しました。
こちらでは、ハイビスカスの花言葉をざっくりと簡単に紹介し、ハイビスカスにもいろいろな顔があることをご紹介します。
朝に咲き、夜には枯れてしまう寿命の短いハイビスカスには「繊細な美」という儚い美しさに相応しい花言葉があります。
それに加えて、ハイビスカスは以下のように花の色によっても異なる意味を持っているのです。
・ 赤いハイビスカス 「勇敢」
・ 白いハイビスカス 「艶美」
・ 黄色いハイビスカス 「輝き」
・ ピンクのハイビスカス 「華やか」
女性としての芯の強さを表す燃えるような赤、セクシー気分な純白の白、元気いっぱいのフレッシュな黄色、清楚で可愛らしいピンク。
お出かけする時の気分で花色を使いわけているロコガールたちの乙女心が想像できちゃいませんか?
ハワイ旅行中、ロコボーイをお目当てに夜の街に繰り出そうと考え中の女性陣。
またはフラダンスの発表会で衣装や髪飾りのイメージが決まっていないフラガールのみなさん、あなたは何色な気分ですか?
ただし、後頭部につけるのはNGですよ。
ハイビスカスの髪飾りの意味のまとめと感想
今回はハイビスカスでも有名なハワイにだけフォーカスして、髪飾りとしてつけられている意味やその由来をたどってお話させていただきました。
簡単に振り返ってみましょう。
・髪飾りが耳のあたりにつけられている意味は、左側が既婚者、右側が未婚者
・指輪と同じような役割がはたされており、つけどころによっては注意しないとならない箇所もある
・ハイビスカスはハワイ州を象徴する花
・ハイビスカスが髪飾りになったのはフラダンスの由来にも関連し、神に捧げるための神聖なものとされている
ということでした。
フラダンスに関しては一時期、日本でも映画になり、ダイエット効果や習い事ランキングでも上位に入るほど今でも人気が衰えません。
フラの手の動きでいろいろな意味を表現していることはなんとなくは知っていましたが、調べてみると髪飾り1つにしても、すべてのことに意味があり、ハワイの人々の強い想いが伝わってくるようでした。
じつはまだ旅したことのないハワイ。
髪飾りの色を赤にしようか、白にしようか…まだ現地に行く予定もフラダンスを習っているわけでも、なんでもないくせに真剣に悩み始めている私がいます。
もう一度書きますが、間違ってでも後頭部にはつけないように気をつけて、私も肝に銘じておきます。