突然ですが、皆さんの自宅に仏壇はありますか?
仏壇には大抵の場合、花をお供えすると思いますが、気づいたら
「あれ?!もう枯れている・・・?」
といった経験はありませんか?
最近では、供花用の造花がインターネットでも販売されていたりしますが、多くの場合は生花をお供えしています。
生花はスーパーに行けばすぐに購入できますが、枯れてしまった物を交換してしっかりお供えし続けようと思うと、それなりにお金がかかりますよね。
また、交換してもすぐに枯れてしまった場合、春のお彼岸や、夏のお盆など、この時だけは欠かせない!といった事もあるはずです。
そんな時、「なぜ花がすぐに枯れてしまうのか」が知りたいですよね?
今回は、仏壇の花が枯れてしまう原因とそれを解決して花を長持ちさせる方法を、私自身が経験して実践していることと含めてご紹介します。
仏壇の花がすぐに枯れてしまう3つの原因
仏壇の花がすぐに枯れてしまう原因として、よくある3パターンをご紹介します。
- 花瓶の中の水が足りていない
- 花に日が当たりすぎている
- 花瓶の中で雑菌が繁殖
だいたいこの3つのどれかに当てはまるはず。
ではそれぞれの原因について、ひとつずつ説明していきますね。
原因1.「花瓶の中の水が足りていない」
花が枯れてしまう原因でよくあるのは水が不足することです。
花瓶の中の水が足りていないと、花が十分に給水することができず、すぐに枯れてしまいます。
仏壇用の花瓶は大きさにもよりますが、家庭用の物だとサイズが小さい物もあるので、中の水がすぐに足りなくなってしまいます。
特に夏場などの暑い季節は、中の水が蒸発して、思っているよりも早く水が減ってしまうことがあるので、毎日しっかり水を入れ替え十分に補給しておきましょう。
原因2.「花に日が当たりすぎている」
植物にとって太陽の光は光合成に必要なものといえますが、強すぎる光は逆に悪影響を及ぼして植物を枯らしてしまいます。
仏壇が置いてある場所にもよると思いますが、花にどのくらい日が当たっているか、当たりすぎていないかを一度確認してみましょう。
もし日が当たりすぎているようならば、日を遮る様にカーテンを少しだけ閉めたり、仏壇の場所を少しだけ変えたりしてみましょう。
原因3.「花瓶の中で雑菌が繁殖」
花瓶の中で雑菌が繁殖することにより、花がすぐに枯れてしまうこともあります。
二つ目の原因と繋がる部分もあるかもしれませんが、気温が高いと中の水が腐って雑菌が繁殖し、花が枯れてしまうのです。
また、それほど気温の高くない時期でも
- 水の入れ替えを忘れている
- 旅行などで留守にして水を替えていない
といった理由でも同じようなことに成り得るので注意しておきましょう。
以上、花が枯れてしまう原因のよくある3パターンをご紹介しました。
では、これらの原因を防ぐ方法はないのか?
花をできるだけ長持ちさせる方法を少しご紹介します。
仏壇の花を長持ちさせる方法(1)「花瓶の水を清潔に保つ」
花が枯れてしまう原因の一つに、水の中で雑菌が繁殖することと書きました。
なのでまず基本は毎日清潔な状態にすることです。
毎日新しい水に入れ替え、時々花瓶の中を洗いましょう。
また、ホームセンターの園芸コーナーに売られている切り花用の延命剤を、水に適量混ぜることで雑菌の繁殖を防ぐことができますので活用してみてもいいかも知れません。
花を長持ちさせる方法として、水に洗剤や漂白剤を数滴混ぜるという方法もありますが、素材によっては花瓶自体が傷んでしまう恐れがあるので、あまりお勧めできません。
仏壇の花を長持ちさせる方法(2)「仏花の種類を変える」
夏場など気温の高い季節は、たとえ水を毎日入れ替えていたとしても、切り花だとなかなか長持ちしないことが多いです。
宗派によって供える花の決まりがあるかも知れませんが、可能であれば、樒や榊などの葉物を多くすることで、切り花だけよりは多少長持ちさせることもできます。
見た目よりも花を長持ちさせてコストを抑えたいならこの方法がいいでしょう。
花の命を伸ばすひと手間
最後に、花を長持ちさせるためのもうひと手間について書いておきます。
それは、2~3日毎に花の茎を切ることです。
一般的に「水切り」と言われる方法ですが、茎を切って花が水を吸い上げやすい状態にしてあげることを言います。
水切りは、水を張って(洗面器や洗面台などで)水中で茎を切り落とします。
水中で茎を切ることによって茎の中への空気の侵入を防ぐことができるので、花が給水しやすくなります。
まとめ
今回は仏壇にお供えする花にスポットを当てて「なぜ花が枯れてしまうのか?」の原因をご紹介しました。
もう一度おさらいしておくと
- 花瓶の中の水が足りていない
- 花に日が当たりすぎている
- 花瓶の中で雑菌が繁殖する
以上が花が枯れてします原因のよくある3パターンになります。
このまとめから、花を交換する時期は、はっきりとは決まっていません。
しかし、スーパーですぐに買える仏前用の花は、だいたい1束で700円前後が相場だと思いますので、できれば長持ちさせたいですよね。
実際、私の自宅にも仏壇がありますので、花のお水の交換は毎日欠かさず行っています。
それでも、やはり夏場はすぐに枯れてしまうことも経験していますので、最後のもうひと手間でご紹介した「水切り」も実践していますが、そうすると夏場でも幾分長持ちさせることができています。
花がすぐに枯れてしまってお困りの方は、今回の記事でご紹介した長持ちさせる方法をぜひ試してみてくださいね。