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四十九日に納骨しない場合|その後の対応を4パターン解説

身近な人を亡くす経験は年齢を重ねるほど増えていくもの。

葬儀を無事に終えてホッとしても、その後にまだやることはたくさんあります。

お世話になった故人のために「できることはしてあげたい」と思う方は多いのではないでしょうか?

今回は「四十九日」にスポットを当て、「四十九日に納骨しない場合」についてを考えてみました。

納骨を四十九日にすることは一般的ではありますが、納骨しない場合のパターンとして幾つかの状況が想定できます。

今回は、それぞれに考えれる状況のパターンとそれについての対応をまとめました。

急なことで迷った時は参考にしてみてください。

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四十九日に納骨しない場合はどんな時?考えられるパターン4つ

納骨(遺骨をお墓などに収めること)は四十九日の法要で行われることが一般的です。

しかし、納骨に関してははっきりと「いつまでにすべき」ということが決められていません。

「遺族が集まるタイミングで四十九日に納骨を行うことが多い」ということです。

納骨をするとなるとお墓の準備が関わってきます。

そのことから考えられるパターン4つをQ&Aでまとめました。

四十九日にお墓の準備が間に合わない時はどうする?

必ずしも四十九日に行う必要はないので、後の法要に合わせて考える

「納骨をしない」という選択肢はあるか?

近年はお墓に納骨をしないという形を採る人もいる

納骨しないことは罰当たり!?成仏できない??

納骨することと成仏することは関係ありません

ペットが亡くなった場合の納骨は?

家族で話し合って決める(お墓以外の納骨方法を検討する)

以上、今回はこの4つのQ&Aについてそれぞれ解説していきます。

【1】四十九日にお墓の準備が間に合わない時

四十九日の法要で納骨をしようと考える方は多くいると思います。

しかし、それまでにお墓の準備が間に合わない時はどうすればいいのでしょうか?

生前、故人とお墓について話し合っていたとしたら準備をすることもできそうですが・・・

病気や不慮の事故などで突然の不幸に見舞われた場合、故人の遺志を把握することさえ難しい場合もあります。

そんな時に他の遺族と納骨について話し合うと、すぐに意見がまとまらずそれなりに時間を要することも考えられます。

前項でも書きましたが、納骨は明確に「いつまでに」という時期が決められていません。

四十九日にお墓の準備が間に合わない時は、別の法要に合わせて納骨を検討しましょう。

遺骨をどのように扱うかということは、故人への弔いとしては大事なことになりますよね。

できるだけ四十九日の後の法要に合わせられるように、遺族で話し合って準備をしていきましょう。

四十九日よりも後の法要となると、早い順番で次の法要があります。

  1. 百箇日法要 ・・・故人が亡くなってから100日経ったときに行う法要
  2. 一周忌 ・・・ 故人が亡くなってから1年経った時に行う法要

納骨の準備が整えば、この2つの法要のタイミングで検討することが望ましいと言えます。

一周忌のタイミングでも納骨できそうにない場合は、この後に解説している「納骨しないという形」を検討してみてください。

葬儀と同時に納骨を行う地域も

ある特定の地域の風習によっては、葬儀と同時に納骨することもあります。

その場合はそれぞれの土地の風習に従って、遺族と相談しながら準備を進めて納骨をしましょう。

繰り返しにはなりますが、納骨の時期に関しては「いつまでに」という事が決められていません。

ですが、遺骨を長期間そのままにしておくことも、預かっている以外の親戚にとっては不安を招くことにも成りかねません。

いずれかのタイミングで納骨をすると考えるならば、葬儀から長い時間をかけすぎないように準備をしてみましょう。

そのように考えると、1周忌までに納骨することを検討してみることがひとつの目安になりますね。

【2】納骨をしないという選択肢

葬儀の後は、お墓を建てて納骨することが一般的ではあります。

しかし、近年はお墓に対する考え方が変化してきていることも事実です。

ここでは「お墓を建てて納骨しない」という選択をする場合の対処法について説明していきます。

そうなると「お墓に納骨しない場合、遺骨はどうやって保管するのかな?」という疑問が出てきますよね。

近年はお墓に納骨する代わりの供養として、主に次の3パターンの形があります。

  1. 永代供養をしてくれる納骨堂に遺骨を預ける
  2. 自宅で遺骨を安置する「手元供養」
  3. 散骨する

以上の3パターンとなります。

それぞれについて、もう少し詳しく説明していきますね。

永代供養をしてくれる納骨堂に遺骨を預ける

「永代供養」とは頻繁にお墓詣りに行けない、お墓を引き継ぐ人がいない時に遺骨の管理を寺院や霊園に頼むことを言います。

納骨堂とは、墓地ではなく納骨するための建物の屋内で安置する形を言います。

  • お墓は建てないけれど、安心して安置できる場所が欲しい
  • お墓を建てない時の次の選択肢として

このような場合にイメージしやすい形になりますね。

自宅で遺骨を安置する「手元供養」

最近は、お墓を建てないときの選択肢として「手元供養」という考え方も増えています。

お墓を建てるとそのために費用が必要となったり、頻繁にお墓の管理に行けないなどの問題が出てきます。

「手元供養」とは、遺骨を自宅で保管する形を言います。

自宅で安置するメリットとしては・・・

  • いつでも身近に故人を感じられる
  • 毎日供養ができる
  • お金がかからない

このようなメリットがあります。

「お墓は建てたいけれど、すぐに準備ができない!」

という場合は手元供養という形で遺骨を自宅で安置すると良いでしょう。

しかし、遺骨を管理する自分の身に何かがあった場合のことなどは考えないといけません。

そのことから、未来永劫にわたって手元供養するということは難しいと言えますので

将来的にはお墓を建てるのか、納骨堂に安置するのかなど、他にも親族がいれば話し合っておく必要はありますね。

散骨する

散骨とは、遺骨を形が分からないくらいの粉上にして、山や海などに撒いて埋葬する形です。

散骨を選ぶときのパターンとしては・・・

  • お墓にお金をかけたくない
  • 子孫に負担を残したくない
  • 海や山など自然にかえることを望んでいる

このような考え方が増えてきていることもあり、散骨を選ぶ人も珍しくはないことになってきています。

散骨をする時は、専門としている業者に依頼して行います。

お墓に対する考え方が時代と共に多様化してきている中で、選択肢の一つとして覚えておくといいですね。

【3】納骨しないことは罰当たりではありません

一般的なイメージとしては、「お墓に納骨することが最終的な供養になるのでは?」とイメージする方も多いですよね?

しかし、すぐにお墓を準備できない時もあります。

そんな時「早く納骨してげないと、故人が成仏できないんじゃないか・・・(汗)」

と感じてしまう人もいるでしょう。

厳密に言うと、成仏することと納骨することについては直接的に関係がありません。

「成仏」ということについての説明は、仏教の宗派によっても微妙に異なる部分もあります。

「納骨しない=成仏できない」ということではないということで、悩む必要はないと言えます。

【4】ペットが亡くなった場合の納骨

最近では、ペットを飼っている人も少なくはないですよね。

ペットも生きものですので、命を終える瞬間を迎えることは避けられません。

大切なペットが亡くなったあと、その遺骨はどうすればいいでしょうか?

ペットが亡くなった場合も、お墓を作る以外にこの記事で既に紹介している内容をそのまま選択することができます。

  • 遺骨を自宅で安置する「手元供養」
  • 遺骨を海や山に散骨する

このような選択ができますね。

また、最近では遺骨の一部をアクセサリーに収めて身近に管理できるようなサービスもあります。

亡くなった後も思い出を身近に感じたい場合は、検討してみてもいいかもしれません。

まとめ

今回は葬儀の後に続く法要「四十九日」にスポットを当て、さらに「四十九日に納骨をしない場合」についてまとめました。

納骨を前提としたお墓に対する考え方は時代と共に変化しています。

四十九日に納骨しない場合のまとめとしては

  • 「四十九日に納骨しなければならない」という決まりはない
  • 自宅で遺骨を安置する「手元供養」という方法がある
  • 遺骨を粉上にして自然に散骨するという方法がある
  • 「納骨しない=成仏できない」ということではない
  • ペットが亡くなった時も同様に「納骨しない供養」を選択できる

このようになります。

生きることとその命を終えることは、誰にでも平等に訪れることです。

普段の生活で、意識する機会は少ないかも知れませんね。

でも必ず迎える「その時」のために、自分が亡くなった後にどうしたいか?

残された家族のことを考えると、「自分で生きているうちに考えておくこと」も決して無駄ではないと感じます。

また残された者としては、故人の遺言がない限りはこの記事で紹介したような選択肢があります。

どの選択をする場合も親族でよく話し合って、できるだけ多数の納得を得られる形で供養できることが嬉しいですよね。

ポイントは「四十九日に納骨しなければならない」という決まりはない、ということです。

どのように供養するかは、焦らずに後で後悔しない形を考えていきたいですね。

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